ご報告
私事であるが、4月から在外教育施設派遣教員として、南の方にある国に出張にいくことになった。
数年間という少し長い出張になりそうなので、その間は日本でタグラグビーに直接関わることはできない。なのでしばらくお別れになる。
心残りは自分のクラスの子供たちにちゃんとしたお別れが言えなかったこと。
東京都の異動発表は始業式に行い、離任式は4月末。他県のように年度内に離任式は行われない。制度上、仕方がないとはいえ、子供たちには申し訳なかった。たった1年しか担任することはできなかったが、大切な教え子であり、大切な卒業生。ちゃんとお別れは言いたかった。
さて、タグラグビーについて。
私はずいぶん長い間、第一線で頑張ってきた(と、思っている)。
しかし、水は流れないと淀む。
だから、タグラグビーがより一層発展していくためには人の入れ替えも大切なことだと思う。古い人間がいつまでも居座っていては組織が膠着化する。バトンを渡すには丁度よい時期だと考えた。
私はここ数年、各地で頑張っているタグチームを交流で一つの輪にしようと微力ながら努力してきた。その過程でたくさんの素敵な出会いをもつことができた。これは一生の宝物になった。私自身、大したことはやれていないが、これからのチーム・指導者に少しでも環境を整えることができたのならとても嬉しい。
「タグラグビーを学ぶ。タグラグビーで学ぶ。」
私がタグラグビーで学んだこと。
それは相手をリスペクトすること。
人は立場によって同じものを見ていても見え方・考え方が異なってくる。例えば、タグラグビーも企画・運営する側から見えるものと、チーム側から見えるものは違ってくる。見え方が違うのは当然。大切なのはそれぞれが互いの価値観を共有して前に進むこと。チームの指導だけをしている昔はそれが分からなかった。
普及育成委員としてタグの企画・運営に携わるようになってから自分のものの見方というか、視野が少しだけ広くなった気がする。両方の立場を経験することはとてもありがたい学びとなった。
大人にとっても、子供にとってもタグラグビーが大切な学びの場であるように。
振り子は片方だけにふってはいけない。
普及も大切、勝敗も大切。
運営側の意見も大切、指導者側の意見も大切。
子供も大切、大人も大切。
他人も大切、自分も大切。
「丁度いいが丁度いい。」
学生の頃から含めると20年。
ずいぶん長い間タグと一緒に走ってきた。
少し一休み。
ありがとう、タグラグビー