汐入と若葉台

 汐入、タグラグビー界で知らない人はいない伝説のチームだ。
 汐入として3回、釜利谷として1回。これまで7回行われた全国大会の中で4回の優勝。ものすごい事である。
 私が汐入に出会ったのは今から7年前になる。
 その年、初代白小フェニックスはサントリーカップ西東京大会準決勝で若葉台に敗れた。
 せっかく、ここまで頑張ってきたのだからもう一つ、卒業前に何か大会をと探していたら、横浜スタジアム(ベイスターズの本拠地)で、1月にタグの大会があるではないか。
 よし、出てみよう!と、バスをチャーター。東京で結構やれたから、ここでもやれるでしょ。と、かる〜い気持ちで行ったのが大間違い。神奈川のレベルはとてつもなく高かった。フェニックスが勝てない。東京では強いのに神奈川では通用しない。それ位、東京と神奈川は差があった。
 
 その中でもひときわ輝いていたのが汐入だった。当時は、神奈川大会の昼休みに南関東ブロック大会が行われていた。その試合のレベルの高さに度肝を抜かれた。
 いや、正しく言えばチームで活躍している子供達に驚いた。守備では背の高い男子のタグをひょいひょい取り、攻撃ではその男子の脇をするすると抜けていく・・・女の子がだ。
 男子に負けない、いや、それ以上のプレーを女子が見せているのだ。
 高学年になると男女の運動能力の差は大きくなる。この汐入の活躍は私にとって大きな衝撃だった。

 幸せなことに私は汐入のS監督と知り合いになることができた。
 S監督はいつも、「絶対に男女混合チームは強いんだ。」と、熱く語っていた。汐入の活躍を見れば確かにその通りだった。運動能力の高いバリバリの男子チームに豪快に勝利する。

 しかし、その秘密が分からなかった。勿論、S監督と私の指導レベルの差が大きな原因ということは分かっていた。では、具体的にどこをどう改善していけば私も汐入のような強い男女混合チームを育てることができるのか?私の大きな課題だった。

 答えかどうか、さっぱり自信はないが、私なりの答えがある。男女混合チームの強さ、それは男女がそれぞれの良さを認め発揮し合うことではないかと考えた。
 男子の力強いプレーと、女子の献身的なプレー。この融合がチームとして大きな爆発力を生むのではないか。自分が汐入に衝撃を受け、リスペクトし、男女混合にこだわり指導してきて、そう思うようになってきた。
 
 その汐入の意思を受け継いだのが若葉台である。
 全国大会3回出場。昨年度は東京勢初の準優勝。全国を代表する強豪チームだ。
 特に昨年度の若葉台はめちゃくちゃ強かった。前半は何とか互角に戦えても後半に一気に突き放される。全くのお手上げ状態だった。
 汐入イズムを引き継いだ強さは、全国でも大いに発揮された。一つ一つのプレーが洗練されていて見る人を魅了するタグラグビーだった。
 東京タグを大きく前進させてくれた偉大なる先輩である。

 汐入・若葉台とも卒業してもなお、後輩タグラガーのために忙しい中、何度も力を貸してくれた。自分のチームでなくても関係ない。一生懸命、全力で後輩を鍛えてくれた背中は本当に頼もしかった。タグラガーとはこうあるべき、お手本のような存在だった。


 
 残念なことに今、汐入と若葉台はチームとして活動していない。
 だから、その意思を七国スピリッツが受け継ぎたいと思っている。偉大な先輩チームのように輝けるかどうか分からない。しかし、偉大な先輩の背中を見続けてきた七国スピリッツのメンバーは、きっと強い気持ちをもって戦ってくれると思っている。


 

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