南白レジェンド

 南白レジェンド。東京タグのメッカ、府中を代表するチームだ。
 私の記憶が確かならば、府中市タグラグビー大会「フォーリスカップ」は、これまで毎年決勝は白糸と南白だったと思う。それくらい府中では抜けた存在なのだ。

 白糸と同じように指導者の代替わりもスムーズに進んでいて、二代目監督H先生が南白を力強く鍛えている。
 最初は学校の教育活動の一環として行っていたが、七国と同じように地域スポーツ化し、益々強くなっている。

 私はよく、タグラグビーのプレーを見て、「府中っぽい」と、言うことがある。
 誤解を恐れず言えば、「府中っぽい」とは褒め言葉ではなく、「もう少し、指導者頑張ろうぜ」というエールの意味がある。
 
 府中の子供は区部の子や七国の子供と比較すると抜群に身体能力が高い。
 府中は運動に関する市の取り組みが充実している。
 夏にはソフトバレーボールの集い、秋には市内陸上競技大会、タグラグビーフォーリスカップ、冬には綱引きの集いという市内小学校対抗戦が目白押しである。
 教員も熱くそれに関わり、休日返上で子供達の引率をする。陸上競技大会に至っては学校の威信をかけ、熱心な朝練習が行われる。
 こういった環境だから自然と運動に親しむ子が増える。運動時間が多ければ、それだけ能力の高い子が育つという訳だ。

 だから府中のタグラグビーはその能力を前面に押し出し、戦うスタイルが多い。
 別にそれを全否定するわけではないが、その傾向に走ると運動が苦手や子や女の子が活躍する場面が減ってしまう。
 指導者がタグラグビーの本質を理解していれば、極端に運動能力に左右されずにチーム作りをすることができる(ある一定のレベルを越えると、それなりに運動能力は問われてくることは否定しない)。こういう指導者のもとでは女の子や運動があまり得意でない子もトップレベルで活躍することができるのだ。汐入や若葉台、ひかりきっずくらぶが典型的な例だ。

 過去の南白レジェンドは、その府中っぽさを代表するようなチームだった。
 ある一定のレベルまでは上がってくるが、それ以上来ることができない・・・それは、個の力を組織で止められた時、対応ができなくなるからだ。

 私の南白レジェンドに対するイメージが変わったのは今年の秋以降だ。
 SC武蔵野大会、あと1勝で都大会決定というところで延長サドンデスで敗れた南白レジェンドC。その時のJPコーチの涙を見て、「これは変わる」と確信した。

 トップチームも決勝で白糸に敗れた。このままでは何も変わらないと考えた南白コーチ陣は元若葉台I監督に指導を願い出た。プライドもあったと思うが、それよりもチームを強くしたいという強い気持ちが先に立ったのだろう。

 私の所にもH監督から冬休み前、連絡があった。練習試合をお願いしたい、というものだった。通常、都大会を控え、できることなら東京のチームとはやりたくない、と考えるのが普通だ。しかし、H監督はチームが少しでも強くなるため、あえてその道を選んだ。

 その気持ちに応えるべく、七国も一切隠し事をせず全力で南白にぶつかった。
 I監督の指導を受け、それをレジェンドにあった形に落とし込んで指導した南白コーチ陣の成果は大きく花開いた。
 運動能力にものをいわせ、突っ込んでくる、「府中っぽさ」はどこにもなかった。
 洗練された攻撃と守備、自信をもって東京を代表する強豪チームと言えるまでのレベルに成長していた。

 次年度トップチームになるであろうレジェンドCもトップチームにつられるように飛躍的にレベルが向上していた。トップチームに女の子がいるということは、運動能力だけに頼らない、タグラグビーの本質を南白の指導者が理解し始めたということを意味している。

 本年度のサントリーカップ東京ブロック決定大会。準決勝で南白レジェンドは宿命のライバル白小フェニックスに勝利する。秋は決定的な差のあった南白が逆転勝利することができたのはやはり確たる理由があるのだと思う。

 決勝戦では七国が運良く勝利することができた。しかし今シーズン最大の成長株は南白レジェンドだったといってよい。

 決勝後、JPコーチやブログで、「悔しい気持ちも、もちろんあるが、ここまで来ることができたのは七国との交流あってこそ。だから、南白は全力で七国を応援する。」という、メッセージを頂いた。
 先日も、JPコーチから「七国スピリッツの皆さんへ」という題で激励のメールを頂いた。本当に感謝である。

 南白のコーチ陣が手に入れた、「府中っぽくないタグラグビー」。七国スピリッツの全国での戦いを見て、それを確信に変えてもらえるようにしたい。運動能力が高くなくても、女の子でも、工夫と努力とチームワークで戦えることを是非、見て欲しい。

 南白レジェンドの皆さん、応援よろしくお願いします。

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